逆襲のピラニア(本日ピラニアデー)
2018/4/21中潮(上げと下げの中間がよかった)
(うぬう!!・・??)
(あ、ああ、根掛かり・・かな?)
(え?あ、えあ!うぬううううおお!)
「うああ!!サカナだああああ!」
着底からのひとアオリからヒットしたコイツの正体を知りたかった。格闘1分の後、ラインブレイク。
最初は岩のように重たい感じでズンドコズンドコ引いて、ぎゅーーん!と走らない雰囲気からアラだと確信したら、1分後には元気に走り出すし、頭を振ってる?叩いてる?最初は間違いなくデカアラだと思ったけど、デカい鯛かなあ。ノンビリしたメーター超えのヒラマサだったかもしれん。まあこれも釣りだし、逃がした魚はでかかったし、逃がした魚はサメだったと思うようにしているけどおそらく今まで出会った事がないクラスの大物。でもラインブレイクだけはいただけないよ、魚に悪い。自然にルアーは外れないからその魚は無駄死にでかわいそうで人一倍ライン関連には気を使っていたんだけどなあ。ホントにごめんよお魚さん。しかしPEが切れるとは・・・。
おっと、私ごときの思い出に浸るのはこれくらいにしよう。今日の主役はピラニア先輩で、今日はピラニアデーだった。25日にいただいたばかりのお給料を大量のピラニアがいる池にぽちゃんと落とすとあっという間に食いちぎられて骨すら残らない。そんな各金融機関からの攻撃はまるで大量のピラニアのようだから「毎月27日はピラニアデー」と名付けていた。
ただ、今日のピラニアデーはそのピラニアデーではないし、そんな経験をしたのは過去の事で、今の私はまっとうで健全な支払いを各金融機関に対して行っている。
「段取り8分、仕事2分!」が口ぐせで、釣った魚はもちろんキビナゴとかのエサまで持って帰って食べてしまうピラニア先輩の神憑り(かみがかり)的な一日だった事を書き留めておこう。
この記事を書き終えてしまうまでにピラニア先輩が死んでしまうのではないかといささか心配するほどの『ツキ』があのピラニア先輩に舞い降りたのだったのだ。
まずは「段取り8分」を有言実行、現場海域に着くと一番にタイラバをスタンバイしたのがピラニア先輩だ。操船やシーアンカーの調整などは社長や私に任せておいて、さっさと仕掛けを作っては投入1番のピラニア先輩が、落とすや否やのいきなりオープニングヒットだった。
ポイント赤坂店の初売りで買った福袋のジギングロッドがしなる!ポイント赤坂店の初売りで買った福袋の4,000番台のリールもうなる!ついにそのポイント初売り福袋のセットに大物(ピラニア先輩にとってはとっても大物)が掛かったのである。
上がってきたオープニング魚は~!
ヒラス!お見事!
「やっぱり腕よ、ね」
ピラニア先輩はご満悦だ。タイラバで青物って実はこの船ではあまり経験がなく、社長が関門でネリゴを釣ったくらい。YouTubeやTVではタイラバでガンガン青物釣っているのにね、ホントに釣れないんすよ、タイラバで青物。
さて、その後もタカパやアラ㈱など順調に釣り上げていくピラニア先輩。いったいどうしたのだろうか。きっとタイラバがちょうど魚の目と鼻の先に落ちたか、魚の頭にゴン!って直撃して、イラっとした魚が思わず食いついたのだろう。きっとそうだ。なんてツキだ。
さて、社長と私は未だボウズ。
「おかしい、ジグ変えよっと」
中古でまとめ買いした短めのジグに変えてからというもの、ここ数ヶ月、どうも釣れない。
基本はキラキラしてりゃなんでもいいというのが私の持論だけど、ここはひとつちゃんとしたヤツに変えてみようという試みでジグパラロング(タチウオパターン)とか書いてるヤツにチェンジだ。白島近海ではこいつが調子がいいのは事実。社長もイカゲソ先輩もコレでよく釣るのだ。
「ま、見ててください。この位置ならデカいの釣れますから」
船での立ち位置などどこでもいいのに私にはジンクスがあって、まあまあのサイズのヒラスが釣れる立ち位置ってなぜかいつも一緒で船の「左舷中央付近」なのだ。
水深40m、軽く投げる。底に落とす。20mまでしゃくる。また落とす、20mまでしゃくる・・・
・・ブルブっがつん!!
ひゃっはー!キタぜー!
上で食ってきた、もうサイコー。これがジギングだね。一気に20mくらいラインが出て行って回収、10mくらい出て行ってまた回収、3m、2m、1mと繰り返してコイツも観念した模様。
上がって来たのはヒラス、そんなに大きくないけどピラニア先輩よりデカいから満足だ!(笑)
※ハリが1本折れてた。危ない危ない。
「いや~まあまあのサイズっすね~」
「いよいよシーズン到来って感じで」
「・・・あ」
そういえば社長が釣っていない。ヒラスが2本上がって間違いなくいい感じにはなってきたのだろうけど、やっぱりサビキでアジを釣るようにガンガン釣れる時期ではない。
「水島行こうか」
ようやく社長のジグに当たったベラとエソを皮切りにポイント移動だ。
途中で蓋井島にも寄り、全然ダメで水島へ。
「社長、まだ2文字の魚しか釣ってないっすよ」
ベラとかエソとかなんで小物は2文字なんだろうか。と実は常々思っていたのだけどついつい、思わずそれが言葉として口から出てしまった。それが影響したのかどうかわからないけど、ジギングを諦めた社長のインチクに何かヒット!
「お、まあまあ引いてる!」
明らかにエソではないけど、たまに釣れるデカいエソだったらどうしようとか思っていたんだけど、上がってきた瞬間、(やっちまった・・・)と思ってしまったその正体は!
・・おお、マゴチだ!
色が似てるんだよ、このマゴチめ!びっくりさせるんじゃねーよ!と思っていたのだけど、どうやら水島も敗色濃厚である。
「どうするか?」
「・・・白島戻りませんか」
「この時間から行ったらお前・・」
「遅いですよねえ・・・」
「ああ!もう行こう!」
「やった!行きましょう!ww」
苦笑いするピラニア先輩をよそに白島へUターン。海もベタ凪に変わり、ようやく訪れた釣り日和!
そこで冒頭の大物ドラマが起きたのだ。
①戻るや否や私のジグに大当たり。正体だけでも見たかったけど、逃がした魚はこの際サメという事にしておこう。
②まさかのピラニア先輩がこれまた大当たり。最近見なかったとてもキレイな桜鯛(桜の季節は過ぎたけどここはあえて桜鯛と呼ぼう)を釣れば、すぐさまなんと高級アラまで釣ってしまった。
③突然、あまりに何も釣れない社長が「私の事をピラニアと呼べ」と言い出した。絶好調のピラニア先輩の名前に改名する事で釣れるようになると思ったらしいが、結果はベラ・エソ・コチ(あえて2文字)である。
④「このアラ、社長にあげる♪」と、あの食べ盛りのピラニア軍団(家族)を抱えたピラニア一家を支えるピラニア先輩が高級魚のアラを社長に差し出した。今日のラインナップの中でも一番高いのは同じ2文字でも別格のこのアラだろう。あら鍋が好きな社長はプライドも何も関係なく受け取り、持って帰って行った。
※私が釣ったそこそこサイズのヒラスはピラニア一家の親戚へ運ばれたようだ。もちろん釣ったのは私ではなく、「お父さんが釣っちゃった♪」という事になっていると思う。
~翌月曜日~
「おお!ピラニア先輩、生きてましたか!」
あまりのツキに昨日あたり死んだのでは?と思ったのだけど、無事に生きていた。良かった良かった。
「変わりに冷蔵庫が死んじゃった~」
どうやらピラニア一家を支える冷蔵庫が壊れ、新品冷蔵庫を購入、20万円ほど掛かったようだ。
「高いサカナでしたね」
「鯛が釣れたからいいも~ん」
どうやら冷蔵庫よりも真鯛の方が価値があるみたいだ。すごいね、魚釣りって(笑)
まあ、今まで間違えてベイトロッド買ったり、財布落としたり、iPhone8も落としてiPhone10を買ったり、二日酔いからの船酔いで最悪だったり、異常なまでに小物しか釣れなかったりと話題に尽きなかったピラニア先輩もタマにはいい思いしないとね。
おわり