北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

竿が折れた※長文失礼(でブリげっと)

竿が折れた2018/05/10※長文失礼

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沖縄に行けず北九州の海に出る。
沖縄県宜野湾市の天気を見ると波浪注意報が出ていた上に風速9まで上がっていたから行っても釣りは出来ていないだろうからこれはこれで諦めが付いた。

一方、北九州は1~3予報。「ベタだな!」とベタ凪を信じて疑わない私達は白島沖へ。

「びゅおおおおおおお」

なんじゃこりゃ!けっこう風が吹いてる上にウネリがヒドイ。もう天気予報ってナニ?状態でジギングスタート。
120gのジグを装着、ジギング開始。なかなか過酷な労働条件下だ。

釣れない、それでも頑張る。まったくアタラナイ。それでも頑張る。なぜならばGTの代わりに何か釣らないとやっぱり気持ちに整理がつかない。

白島の男島沖、コ瀬30m付近と思われる位置に流されたあたりと思うけど、けっこうなウネリでおっとっと、ヘロヘロになりながらのヘロヘロジギングではあったけど私のジグに底から15m付近で魚が触った。

(ブルブル・・・フワ・・・!)

「食った!」(*´Д`)!

おりゃあ!と合わせると青物の走り!小気味よく引く感じは70センチくらいだろうか。ハマチかヒラスか知らんけど、上で食わせるととっても嬉しい。


「小さいと思いますう~(o^―^o)ニコニコ」

小気味よく走る上にそんなに重くないから「もしかしてサワラかもですね~」とか話してたくらい最初は余裕だった。さっさと釣り上げて社長にも釣っていただかないといけないから70センチクラスの小魚ごときに時間を掛けるワケには行かない。

と思っていたら突然「ぎゅわああああああ!」と走り出す。固めに絞ったドラグからラインがどんどん出ていく。

「アレ?けっこうデカい?」

「アレ?やっぱり小さい?」

「あれれ!いや、けっこうデカいかも!」

つまりデカいのか小さいのかわからない相手と格闘が始まった。

「時間掛けていいぞ~」

と社長からありがたい言葉をいただき、じっくり腰を据えて釣り上げる事にしたらそれが正解だった。多分、小物のノリで一気に行ったらバレてたと思う。固めのドラグからギャンギャンとラインを引っ張り出す相手はおそらく滅多に釣れない10キロクラスかもしれない。竿も何度折れる!と思ったか、竿の曲がり方も尋常じゃない(笑)そこはまあ、折れないように上手にやるし、だいたい竿が折れるくらいの大物釣ったことないしね。

 

そしてなかなか弱らない相手が船底に潜り、ヒヤヒヤしながら船の反対側に移った時、一瞬、PEがエンジンのプロペラに絡まってしまった。

(やべええええええ!終わった・・・)

竿先から伝わるガチっとした挙動は間違いなく「船」。さっきまで魚を釣っていたのに「船」を釣っている私。

一瞬のやり取りだったけど、イチかバチか、ラインを緩めまくって、あとは祈る。祈る。祈る・・・。

ぎゅわあああん!サカナの挙動に変わった!外れた!再び船から魚になった!

そうして10mほど沖で浮いてきた相手は多分90センチくらいのブリかヒラマサ。あれ?大きいけどあまり大きくないぞ?とか思ったけどとにかくランディングだ。じっくり寄せて、社長がタモを入れた瞬間、魚が急反転、再び海中へ突っ込む。

魚がズバシャー

「パキン」

「折れたああああwww」

先っちょが折れた竿は弾力などまったくなく、つまり棒で魚を釣っている。弾力がないとFGノットもそうだけど、さっきプロペラで擦れたPEなどひとたまりもないだろうし。昔、ススキが折れないようにススキの弾力を活かして用水路でフナを釣っていた経験などまったく役に立たない。

(今度こそ終わったかなあ・・・)

とか思ったけど、諦めない私はドラグをゆるゆるに緩める事した。コイツと持久戦だ。再び20m以上、せっかく回収したラインが元気よく出て行った。だってラインが切れたら魚は無駄死に。ちゃんと釣り上げて、食い供養を行ってこそ釣り人であり、マナーである。

ただ・・・ひとつだけとっても気になる事があった。

(社長がずっとタモ抱えているんだよな・・・)

そう、社長が竿ではなく、タモを持ったまま10分くらい経過しているのだ。青物が掛かったらジグは回収が暗黙のルール。オマツリするとイヤだからね。つまり社長の貴重な釣りタイムをちゃくちゃくと奪っている私と魚。釣り人以前にそう言えば私はサラリーマンだったのだ、すっかり忘れてた。マナーだとか食い供養だとか美辞麗句を並べてたけど、果たしてこのやり取りが「サラリーマン」として正解なのかどうなのか。

(ちょっと強引に行くかな)

どっちみち擦れたPEも限界だろうから最後の勝負。釣り上げるもバラすもさっさと結果を出さないと今後のサラリーマン人生に大きく影響してしまうかもしれないから、リールが付いた棒と化した竿でゴリゴリと巻き上げ開始。ホントに竿って偉大だね。棒だとホントにキツイ(笑)そしてリーダーを5mくらい巻いてるからリーダーをつかんで引っ張り上げてやる!とか思ったけど、実際はそんな余裕はなくて、社長が見事にすくってくれて無事ランディング。大きくてなかなかタモにも入らなかったよ。

 

 

 

 

サラリーマン人生を掛けたゴリ巻き相手がコイツだ!

 

↓↓↓

 

 

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なんとデブ!見事な胴回り!このデブめ!ブリとは思えないくらい胴回りが丸々してて、とにかくぶっといデブ!巨デブ。9.5キロだったから10kgには到達できなかったけど、まあ、これも「10キロもん」だね。

そしてなんとサイズを測るのを忘れて解体作業に入ってしまった私。まあ、いいや、1mを超えたらちゃんと図ろう。目測で92~95センチくらいかなと推測。まあ、別にいいのだ。このおデブちゃんめ(笑)

そして、釣り上げた余韻に浸りながら、リーダーをチェックして一服して「社長はヒラマサをお願いします!」とか言いながら、ブリよりヒラマサが良かったなあとか言いながら再びジグを投入。

(あ、プロペラで擦れたとこってどこだっけ?)

と思いながらラインを指でチェックしながらアクションを加えずにゆっくり巻き上げて行くと「ブルブルブル!ぐぐぐ!」

ええ~!マジで~!!(笑)

 

 

 

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上がって来たのは鯛。

「お前、すごいな。」

(あ・・)

「私、なーんも釣っとらんぞw」

(あ・・・いや、その)

一生懸命、ジギングしている社長の隣で、ラインをチェックしながらゆっくり巻いたジグに食いついて来た鯛ちゃんめ!お前みたいな空気が読めないヤツは鯛茶漬けにしてやるぜえええ!


・・・その晩、社長が作った鯛茶漬けを食べました。

絶品でした!ごちそうさまでした。サラリーマンの私は満足ですよ♪

 

あ、ポイント赤坂店に竿、買いに行かねば。

おわり