北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

タングで3,000円っすよ!

11/3 白島沖~水島

青年実業家、ウーロン、久々の登場である。必殺のタングステンジグ」を携えて。

ボーズレスってメーカーの商品らしい。イエヤスとかノブナガとかヒデヨシとかおもしろいネーミングだね。

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「タングっすよ!」

おお!すでにタングステンを「タング」と捨て呼びだ!

「タングは比重が重くていいんっすよ!」

確かにタングステンは鉄と比べて重いらしいね!でも認識違いだったらごめんよ、それっておかっぱりからぶん投げる場合に飛距離でるからスゲー有利だと思うけど、船釣りでそんなに差が出るの?ジグってフォールスピードが速い方がいいのかな?遠方ナブラにぶっこむならいいと思うけど、ウーロンちゃん、飛距離が出ないベイトリール使ってるよね?

「紅牙(リール)は高いっすよ!」

と言いながら使っているベイトリールもなんか聞いた事ある有名どころのリールだ。なんかピッピと音が鳴ってるし、それってカウンターが付いてるのか、スゲーなおい。

「ベイトとスピニングで差が出まくったっすよ!」

どうやら最近、関門のタイラバ船に乗ったらしく、スピニングリールの自分とベイトリールの友人とで大きく釣果の差が出たらしい。まあ、タイラバならわかるけどね。手返しも速いし着底同時の巻き上げが大事と思ってるのでその通りかも。腕の差じゃないんだよね、きっとね。

了解、とりあえず概要はわかりました。今日のテーマは「達人ウーロン、高級ジグが根掛かりして無くしてうひゃひゃ、はい、3,000円ざまあ!」に決定です。

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※今回のターゲットはコイツだ!イエヤスと書いてある。ボロボロだ。かなり根掛かりと戦ってきたのだろうか・・・。それともエソの歯形?

 

「確かにウーロンはよく釣ってたぞ。」

「エソだけどなww」

先週、平日にウーロンと社長で行ったらしく、確かにタングステンジグを使ったウーロンがよく釣れていたと言っていた。それなら今回もそれなりに差が出るのかもしれない。これはこれで楽しみだ。

しかし釣れない。そして私も一昨日からなぜかギックリ腰になった模様で立ってるのがやっとでかなりキツイ釣行だけど、達人ウーロンが高級ジグを無くす瞬間を見たいがために来たと言っても過言ではないし、その瞬間が見れるだけでこのギックリ腰も報われるって感じだ。

風速は1~2の予定だったにも関わらず沖に出るとやっぱりそれなりに吹く。それに伴い、波もなかなか高い。腰はカラダの中心というが、ゆらりゆらりと船が揺れるたびに腰が悲鳴を上げる。だが私は負けない。達人ウーロンがタングステンジグを無くしてウギャー!モヒャー!と悲鳴を上げる瞬間に立ち会うまでは。

そしてここ1~2週間はフグとエソくらいしか釣れていないこの界隈。期待は薄いがとにかく頑張るしかない、達人ウーロンのタングステンのジグのリーダーをフグかエソがぶった切るが早いか根掛かりするが早いか、つまりはサヨナラするその瞬間まで。

ヒーヒー言いながらジグをしゃくる、しゃくる、しゃくる、どんなに腰が痛くてもワンピッチで巻き続ける私。しかしながら社長、私、達人ウーロン、誰も何も釣れない。でもジギングは忍耐、魚がそこに居て、食い気が立った瞬間にジグを動かしていた人間が勝つゲームなのだ。たぶん。

とか言いながらボチボチ釣れ始めた。まずインチクの社長がフグを釣る。タングステンジグのウーロンも追いかけフグを釣る。今日はエソが釣れんなーとか言いながら二人仲良くフグが釣れている。フグの数だけでいけば、確かにタングステンジグはよく釣れているぞ?へえ・・・??

私はフグなど眼中にないし、着底したらフグが追い付かないスピードでワンピッチジャークだぜ!とか言いながらギックリ腰の私はしゃくるしゃくるしゃくる・・・ブルブル、ガン!!

きたああああ!おりゃあああ!とカラダ全身を使って合わせるとそのまま後ろに倒れ込む勢いだ。

すっかり忘れていた。ギックリ腰。フグは追い付かないけど、エソは追い付いた模様で、空振り三振ほど腰に来るものはない。エソが付いてたのでファウルチップってとこだけど、モロに腰を伸ばしてしまった。わははは。あー、痛かった。くそう、エソめ。

そんな感じで白島沖は快音響かずでちょっとつまらない時間だけが過ぎる事になった。

「水島、行くか?」

「えーと、どっちでもいいっすよ~」

「行っても釣れんぞ?」

「えー、うーん」

ちょっとまて、水島付近は岩場だらけだ。グロストの可能性が高いのはまさに水島。そうだ、今回は魚釣りも大事だけど、ウーロンがジグを無くしてうひゃひゃひゃと笑い飛ばす事が目的だったハズだ。それを魚が釣れるとか釣れないとかそんな小さな事はどうでもいいではないか。

「行きましょう!」

船は白島沖から蓋井島方面へ。昼近くになると波も治まって、順調に飛ばすプレジャーボート。しかしどこも魚は跳ねてないんだよね・・・。

さあ水島だ、案の定、まったく魚の気配がない。ウーロンは根掛かりの多い水島でも果敢に底を攻めていく。かっこいいぞ、ウーロン!


そして待望の根掛かりは何度かあったものの、タングステンジグは奇跡の生還を数回も果たし、結果的にアコウがちょろっと釣れただけで特に何も釣れない一日となった。

 

えっと、つまんない結末を演出してしまったウーロンには心底がっかりだし、わざわざ根掛かりしてウギャー!のために水島まで行ったにもかかわらず、ガソリン代だけムダだったってワケだし、そのガソリンを仕事中に大事な昼休みを犠牲にしてスーツ着たままヒーコラヒーコラ言いながら入れているのはこの私だぞ。腰だって痛くて立ってるのがやっとだってのに。だいたい腰が痛いからって釣りが休めるほど甘い職場環境の鮮魚事業部じゃねえんだよ!

と思いながらもまあ聞けばすでに3つくらい無くしているらしいし、今日くらいはカンベンしてやろうかなと腰をいたわりながらやさしい気持ちになれた一日でした。

うーん、ウーロンちゃん、ネタちょうだいよ!君はその為に船に乗っているんだ!

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おわり