北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

2017釣り納め「正月用のブリ釣ってこい」まかせとかんですか!助っ人付きで釣れるまでガンガンあおってあおってアオリ倒して正月用と言わずに旧正月用まで釣りまっせ!

2017.12/30

釣り納めだこのヤロー!ブリ釣るまで帰らんぞーー!

「正月用のブリ釣ってこい」

このミッションを果たすべく、私と友人のトシオの二人で激寒の中、早朝から出撃したのだけど、なんか本当にすごかった。しかし年末のブリはスゴイ高いね。旦過市場でキロ3,000円くらいで売ってたんだから10キロ物なら30,000円だぜ。

汚名挽回する」と張り切っていた友人「トシオ」。歯に衣着せぬ物言い、つまり簡単に言うとデリカシーがないので社長と一緒に行った際はその風貌と態度とデリカシーのなさでいまいち好感を得る事が出来なかったのだ。彼の名誉のために一言だけ言うと、彼の独特の雰囲気は長年付き合ってみないとわからないのだが簡単に言うと「初対面に弱い」タイプであり、誤解されやすく敵も作りやすいが、事実、トシオを必要とする人間も多く居るのだ。

つまり、トシオは社長から授けられたミッションをこなし、あわよくばまた船に乗せてもらおうという魂胆だが、すべては「ブリが釣れるかどうか」に掛かっているのだ。

このトシオ、ジギングを本格的に始めたのは今年の初夏くらいからであるが、それ以前に釣り自体もおおよそ初心者だった。それが今やかなりのペースで出船するツワモノに変身している。(知り合いの船に毎週乗せてもらっている)

今年はなかなかのサイズのヒラスも釣り上げて彼なりの持論もそれなりに展開し、腕は上がっているようだ。

 そんなこんなで白島の男島沖30~50m、「コ瀬」付近から流し始める。

(アレ?フロロの5号?)

これじゃ切れるだろうなあ、とかトシオの道具を眺めながらまあ、いいやと思って釣り開始。

彼のリーダーはフロロの5号で、どうやらナメ過ぎているとしか思えないリーダーをタイラバなどで使う結び方で結んでいる。

この結び方↓

www.youtube.com

(痛い目見ないとわかんないか・・・)

過去に経験した私の痛い思い出はこの3つである。

①スナップでジグ仕掛け

②漁師結び

③竿のガイド欠け

FGノットは最初からやっているので痛い思いというか、根掛かりでもすっぽ抜けない私のFGノットは最強であると自負しているので大丈夫だけど、トシオは「今までコレで釣ってきた」と持論を彼なりに確立してきたようだ。というか人の助言を言ってもなかなか聞かない。トシオ、つまりそーいうとこよ。

とは言え、前回、それこそ口すっぱく「スナップだけはやめとけ」と言ったおかげか、リングシステムでジグを結ぶようになっていた。それは良かったのだが・・・。

 

「きたああああああ!」

 

トシオに痛烈なアタリ!一気にドラグから糸が出されていく。70mくらい一気に引っ張りだされて行ってもなお止まらない。

「と、と、止まらん!」

「どうしらいいと!?」

「止めていい??」

(リーダーとPEはアレで結んでるから・・止めたら抜けるだろうなあ・・・)

「うーん、走らせたら?」

私がトシオの状況だったら一か八か走らせる。その先に根があろうがなかろうがあの結び方ですっぽ抜ける確率と根で擦れる確率を考えたら走らせた方が多少は無難だ。

あれ?トシオ?ドラグに手が行ってるよ?ああ、アレ?カチカチってドラグ絞めた?どうせならスプールを手で抑えた方が微調整が・・・・。

 

・・・・ふわっ。

 

「ぎゃああああああ!」

 

見事にスッポ抜けたwww

ぎゃっはっは、あ~あ、残念、アレ、デカかったんじゃない?サメじゃなけりゃけっこう記録更新級だったかもなあ。

その後もトシオの悲劇は続いた。

「のったあああ!・・ぎゃ!」

「きたああああ!・・ぐあ!」

「よっしゃああ!・・また!」

「今度こそおお!・・・あ」

漁師結びで結んであったジグが2発切られ、リーダーすっぽ抜け、根ズレなどもあって通算5発のバラシである。みんなジグを加えて泳いでいったわけで彼たちはその後、捕食行動も出来なくなり無駄死にである。釣り針やジグが自然に外れる事はほとんどないのだ。釣りをしてたら多少のラインブレイクは仕方ないとしても、なるべくきっちり取り込んで食い供養を行わなければ魚がかわいそうなのである。

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※あまりにバレてやる気なくなったトシオ

 

・・・しかしおかしのだ。なぜ?なぜトシオだけアタる?

 

私は開始早々のアコウ一匹だけ。途中で一回アタったけど乗らずでその後もまったく音信不通である。

 ジグパラ(セミロング)をおりゃあああ!と投げて、底から海面まで妥協する事なく全域でアオリながら巻き上げてくるトシオ。途中で止めて底を取り直せばチャンスはまた広がるのに無駄な中層から上層までシャクリながら巻き上げてくるのである。勢い余って海面からジグが飛び出して自分に襲ってくる事もしばしば(笑)

「上まで巻かんで途中で落とせばいいやん」

「いや、投げたいの」

つまり、トシオは「投げたい」から1回、1回、底から海面まで妥協することなく巻き上げるのだ。

 「ふーん、中層で当たるの?」

「いや、ほとんど底、着底してすぐやねw」

それなら尚更であるのにただ「投げたい」、その思いだけで1回1回、投げては底から海面までシャクリ倒しているのだ。まあ、斜めに引っ張り上げて広い範囲を探るのは正解かもしれないけど途中でフォールさせて数回チャンスを広げればいいのに。

 

なのに、なのに、それなのに!

 

そんな無駄な動きをしているクセに!

 

なぜトシオだけ当たるんだあああああ!( ゚Д゚)

 

 ジグパラ(セミロング)が良かったのかなあ。私はロングジグ(中古)だったから。

 

結果、トシオ5ヒット5ライン切れ、ジグ5本ロスト、アシストフック含めたら5,000円以上の損失。

私、1ヒット1バラシな上、「これ使わんけやる」とトシオからロングジグをもらったのでブリやヒラマサは釣れずともジグが1本増えた結果に。

 

という事で、「正月用ブリ釣って来い」の戦いは極寒の中で早朝から17時前まで続けられ、土俵際ギリギリ、下手すりゃ大物付きで5~6本の釣果だったのにもかかわらず、ゼロに終わるという結果に。

 社長、旧正月まで待ってくらさい。トシオがあんなにバラすから・・・。

 

おわり