北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

去年の記憶と今年の記録「2018.2月」

釣りメモ
2018.2/24(土)最高気温13度、風速1.1.1.2.1.1って感じ。


「去年の今頃、デカい鯛釣っとるじゃないか!」

などと社長が言うもんだから確認したら確かに巨ブリと巨鯛とアナゴを釣っていた。
鯛はホントにデカかったし、アレ以上のブリは未だ釣れていない。アナゴは鯛が口から吐き出したヤツだったけども。
確かに予報では風速も天気もいい感じだけど、今年はホントに寒くて最近は釣りの話題すら出なかった。そして12月だったら最高気温13度でも地獄で風速予報など「予報プラス3強」くらいで裏切られ続けたってのにやっぱりガマンの限界が来たんですね。社長、わかりますよ。その気持ち。

「そんじゃ白島沖っすね」

関門でアラカブ釣りもいいけれども、私としてはやはり沖に出たい。
という事で2/24(土)に行くぞ!となったのだけど、私は今年卒園を迎える長女と、初めての生活発表会(いわゆるお遊戯会)である次女をカメラに収めるカメラマンとして参加する事になっていた。
私だって我が子は肉眼で見たいのだけど、愛する妻と子供たち、そして後でビデオ鑑賞を楽しみしている両親(おじい、おばあ)の為にも熾烈を極める場所取りを経たのち、他者(他のパパ)の邪魔にならないよう気を使って腕を伸ばし、絶妙な角度でビデオカメラを回し続けると腕プルプル、腰ガクガク、首の筋がイタタの地獄が必至の3時間が既に予定に入っていた。

「行けない?あっそ」

ドライな社長の回答に応えたのがイカゲソ先輩と青年実業家のウーロンだ。
社長・イカゲソ先輩・ウーロンの3人は寒さも和らいだ2月末の白島沖へ突撃。
私は家族の為、プライドの為、そして家庭内における立場維持の為に幼稚園へ。
それぞれの戦いが始まったそんな2月末の土曜日だった。もちろん前日のお昼に私ひとりでガソリンを満タン入れて軽く船をデッキブラシで磨いて万全の体制で行ってらっしゃいませ。

そして当日。ビデオを回し続ける私。腕はプルプル、腰はガクガク。しかしながら週1程度でしか会わない子供たちが私の知らない所でいつの間にか成長し、浦島太郎の乙姫役や演奏会では打楽器を持っては暴走しがちな他の園児たちを、安定したリズムの小太鼓で引っ張り続け何度も破綻しかけたテーマ曲を最後まで完走に導いた長女とおてんばな次女を見ると目頭が熱くなる。

おっとそんな事はどうでもよかった、ここは釣りブログ。そんな私の家庭環境における情報など塵ひとつほどの需要もないハズだ。

お遊戯会のあと、家族と関門付近のそば屋でご飯を食べているとアレ?けっこうな風が吹いてるぞ?(ありゃ、また予報外れた?)

イヒヒ、ざまーwとかまさかこの私が思うワケもなく、イカゲソ先輩にLINE送る。

「風強くないですか?」

「風ない。魚ない。」

少々日本語が怪しいが、素早い返信が来たという事は釣れていないのだろう。

「釣れたない、撤退」

14時過ぎに来た「釣れたない」は果たして釣れたのか釣れてないのかわからないが
写メのひとつも送られてこないという事は後者の方で間違いないだろう。


白島沖で頑張った社長たち。アタリすら皆無のボウズ。

月曜に情報を取る。

「ベラもエソもなーんも釣れん」

「アタリすらなかったぞ」

「ジギング、タイラバ、インチク、キビナゴ(餌)」

「ポカポカで釣り日よりだった」

「波もなくて快適だった」

つまり、波もなく、ただのピクニックで終わったようで2月末の最高13度は釣りができる13度であるという事と、相変わらず春先は釣り自体は厳しい感じのようだ。

ご飯を食べていた関門付近もたくさんの釣り船でにぎわっていた。みんな春の虫が騒ぎだしたんだなあ。

「3/3(土)行くぞ」

「あ、また行けません」

「なんでか!」

「社長が行けっつった出張っすよ・・・」

「あ」

「たまには土曜に働けって言いましたよね」

「・・・シーアンカー買っとけ」

20年近く社長に酷使され、ボロボロ、ヒモが切れては結び、切れては結びつつもついには結べなくなったシーアンカーは水中で越前クラゲのようにふわふわと浮遊し、ストッパー役などほとんど役に立たなくなったと判断され、ついにその役目を果たす時が来たようです。

 

おわり