北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

2018春の連敗シーズン突入【3.11事件】

3/11(日)大震災で亡くなった方々にご冥福をお祈りしつつ、我々は果敢にもまだ寒い海に挑む。義母の誕生日だけど子供達を連れて賑やかな誕生日パーティは私だけ不参加、お祝いにも行かず海に挑む。

「ジギングで青物だぜ!」

「いや、イカ買ってアラ狙いだな・・ふっ」

とか言いながら誕生日パーティが行われている事など意識の片隅にもおかず出港。

トライアルでヤリイカ(刺身用)を購入し準備万端、目指すは白島沖、今回は女島沖の35mゾーン。

アラ・ブリ・ヒラス・カンパチ・大鯛・アラ㈱にアコウに・エソ・フグ・ベラ・サメ・・・と実績の多いポイントだ。特にここで釣れたカンパチはとにかくデカかった。当ブログアイコンのシュモクザメもそこだ。

メンバーも当社が誇る「鮮魚事業部」フルメンバー。社長・イカゲソ先輩・ピラニア先輩・私。つまり数々の歴史(お笑い)を作った猛者たちだ。

そしてキビナゴも買った。「さいあく関門でアラカブ」、意地でもなんか釣ってやるという社長の意気込みがヒシヒシと伝わる。

とにかく最近は釣れないのだ。私は年始に行ったくらいだけど社長やイカゲソ先輩は連敗中だ。春先はいつも釣れない記憶があるけどアタリすらない、エソすら釣れない。岩しか釣れない。地球しか釣れない。そんな都合の悪い記憶は得意の「記憶喪失」でぶっ飛ばす我々。

そんな記憶を吹っ飛ばすように私が操船する船もかっ飛ばせ・・・

 

・・・なかった。

 


関門を出たとたん、なかなかの波が我々を襲う。
(は?これくらい余裕っしょ)と私。ガンガン進む。きっと社長もみんな沖に出たいに違いない。むしろ忖度っすよ。忖度忖度。だってイカまで買ってんだぜ?社長もデカいアラ釣りたいっすよね、アラちゃん。私はジギングでガンガンあおってうっひょー!的な感じ。イカゲソ先輩も夜なべをしてまでオリジナルジグまで作ってきたし朝から自慢しまくってあまりの出来栄えにバカにされてたし!

「バカタレ。白島手前を目指せ」

(え?)

「ピラニアがまた酔うぞ」

そうだった、すっかり記憶喪失だったけど最近のピラニア先輩は「船酔いする人」の代名詞。船酔いしてるのか二日酔いなのかわかんないけど、間違いなく原因は前日飲みすぎで後者だと思ってたから「前日はお酒控えてくださいね♪」と言った私のアドバイスのおかげか、「あまり飲まなかった!」と勝ち誇っていたピラニア先輩に対して安心していたのか、そもそもこれ以上の波でも去年はガンガン出てたじゃないですか!というと「カラダが忘れた」という社長の記憶喪失も手伝って白島手前で釣りを行う事に。つまり目的地到着せず。確かに風も冷たくて波もまあまああったからタフな釣りになる事は必至だったからそれも疲れるしね。

(20mかあ・・・)

白島手前はとにかく浅い。シーズンとなれば青物も釣れるがこの時期はいったいどうなんだろうか。青物ヒッパリ船がたくさん出てたから可能性もあるのかもしれないけど、ちょっと期待は薄い。しかしそれでもさあ釣るぞ!そこに海があればドラマが生まれる私たち鮮魚事業部は実釣開始。

 

もくもくと1時間経過。

 

・・・釣れない。

私は船の先端でもくもくとやっている。生きた人間魚群探知機と呼ばれてもいい。とにかく1匹、青物が欲しいのだ。全員、一生懸命釣りをしている。頑張っている。だから私も頑張るのだ。と思って一心不乱に竿をしゃくる。

あれ?

井戸端会議が始まっている。

ず~と話している。


「どうか~釣れるか~?ゲラゲラゲラ」

「釣れません!」

「そうか~。ゲラゲラゲラ」

「飯でも食うかあ~」

「そうっすね~ゲラゲラゲラ」

f:id:ryo0119r:20180315143709j:plain

ピクニックに来たのかこの人たちは。

その後、「おなかすいてないからたべない」というピラニア先輩に異変が起こる。
明らかに体調が悪そうだ。悪そうだぞ~。

「今度酔ったらメンバーから外す。船酔い禁止」つまり、「彼氏が出来たらメンバーから外す。恋愛禁止」のAKB48みたいな社訓を社長から突きつけられたピラニア先輩は「酔ってない、眠いだけ」と言い放ち、船室でいびきをかいて寝てしまった。

(セーフ!間違いなく酔ってるぜw)

と思いながら釣りを続けるも全然ダメ。白島手前から撤退する事になる。


その後、まったくもって快音響かず、藍島沖に撤退したけどそこでもノーヒット。

けっこう寒いし、風のない関門が恋しい。という事で撤退決定。

f:id:ryo0119r:20180315143540j:plain

 ※↑↑撤退する前髪と白島沖

 

「さいあく関門でアラカブ

つまり、予定通り、さいあくパターンにハマってしまった。

私は関門でもジギングをする。さすがに40gの超ライトジグ(ダイソージグ)を使ったりするけどとにかくジグで何か釣りたいのだ。しかし今回も本当に何も全く釣れない一日だ。

「社長、まさか関門でもダメって事は・・・」

「アラ㈱なら釣れる」

さあ、キビナゴ投入。とにかくバカみたいに釣れるアラ㈱釣り開始だ。社長も20年間、関門で遊んだとあってポイントは知り尽くしている。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・アレ?」

釣れない。釣れないのだアラ㈱ちゃん。私を除く3人掛かりで関門のアラ㈱に挑むもノーヒット。

「これはもしかして、魚、全滅したんでしょうか?」

「かもしれん」

「・・・あとちょっとして帰ろうか」

諦めモードしか存在しない船上。しかしドラマはそんな時に起こる。いや、これはドラマではない、むしろ事件だろう。

 

(ぎゃあああああああああ!)

 

胴から下半分・・・

 

切断された死体が!

 

「おおおおおおおおおお!」


「おおおおお!」


「かじられている!」


なんと!


キビナゴが半分かじられている!

f:id:ryo0119r:20180315143738j:plain

胴から下半分が切断された死体(キビナゴ)を確認。

まさに事件だ。全滅したと思われたのに魚はいる。魚はいるのに釣れないのだ。今日一日、家族サービスをほったらかして、鮮魚事業部フルメンバーで挑んだ結果は「社長のキビナゴがかじられた」だけだった。


あ、イカ、忘れてた。

「おう、ピラニア、イカ持って帰って食えや」

「うん」

今回、基本的に釣れた魚はほとんど持って帰るピラニア先輩のお持ち帰りはトライアルのイカ、800円相当。

「ホントに食うんですか?」

クーラーに入れてたとは言え、一日中、外で過ごしたイカとなればやはり鮮度などが気になる私は飽食の時代、飽食の日本に代表される人種なのだろうか。しかしながら餌のキビナゴですら持って帰って食べてしまうピラニア先輩には愚問だった。煮つけとイカ天になったらしい。

 

釣れない春。続く。魚が釣れてないブログなんて需要あるんすかね?メモ代わりに書いてたらいつも長くなるんすよね~(笑)