北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

またつまらぬモノを釣ってしまった。

6/2白島 白島の女島沖(芦屋沖→女島沖)

「活きエビ予約しとけ」

5月ゴールデンウイークが終わる頃には釣り具のポイント赤坂店にもようやく活きエビが入ってくる季節となり、活きエビの在庫チェック及び、予約作業が私の通常業務に追加される事となる。

「青物飽きた。タイ釣りタイ」

というどうしても鯛が釣りタイ社長の熱望で今回は活きエビテンヤで大鯛狙い。

「芦屋沖っすね」

もちろん私はトップ&ジギングで青物狙い。でも今回向かう先「芦屋沖」は過去にサゴシがぽちゃぽちゃと跳ねているのを確認できたくらいで青物の実績は皆無。もちろんその代わり50~60センチの鯛がけっこう釣れるんだよね。

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まあ、鯛でもなんでもいいからとりあえず私は「黒ネズミくん1号」(トップウオーター)を投げとけや!と思ってバンバン投げるけど、鏡のように静まり返った水面をむなしく飛んでは泳いで帰ってくるだけ。しかしすげえベタ凪だ。

 

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そうこうしていると社長のテンヤに超渋い「プルプル」っとしたアタリが発生しだし、25センチくらいの鯛めしに丁度良いくらいの「鯛めしサイズ」の鯛が釣れ出した。

「デカいの釣れんなあ」

確かに鯛はいるけど、サイズが小さすぎる。アラ㈱・アコウ・ベラも混じりながら渋い釣りの始まりだ。

 

イカでも狙ってみよっと」

 

青物はいない。ええ、間違いなく青物などいませんとも!と思った私は黒ネズミくん1号からエギの重たいヤツにチェンジしてボートエギング?みたいなマネをしてみたけど、速攻飽きてしまい、どうしようかなあとか思っていた時。

 


パチャパチャパチャパチャ・・・・

 

 

おお?イワシ?の大群だ、かっこいいぞ!ただ青物に追いかけられて逃げ惑っているナブラではなく、たまに疲れて酸素を吸いに来ているようなお疲れ気味な感じのイワシたち(たぶんイワシ)。

ナブラではないけど、ベイトがいるなら青物おるかもなあとか思って再び黒ネズミくん1号にチェンジ。投げる投げる投げるけど「黒ネズミくん1号」にビックリしたイワシたちが逃げ惑って出来るナブラ(小)を自分で作っているだけじゃねーか(笑)つまりここの食物連鎖の頂点は黒ネズミくん1号だぜ!という状態が続く。

まあ、釣れないし、青物の気配もない。あーやっぱ釣れないっすね~とか言いながら黒ネズミくん1号を回収していた瞬間、私も社長も目撃ドキュン

 

「ぬぼぼぼーん」

 

うお!まあまあデカい!90センチ前後のヒラスが黒ネズミくん1号の様子をうかがって底からぬぼーっと出て来た。

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・いましたね」

 

「・・・見たぞ」

 

そこから急にスイッチが入った私は投げる投げる投げる・・・。

「おま、ジギングで(確実に)1本上げろや」

「いや、まあもうちょっと黒ネズミくん1号で」

トップで釣りたい私はひたすら投げ続けてバイトなし。うーん、残念だぞ!ジグなら食ったかもだけど、いいのだ、私はトップで釣りたい。水面がうにゃ~となって黒ネズミくん1号にジャレてくる魚が見たいのだ。あの興奮よもう一度。

しかし気付けば私はボウズ。
「本当にお前は役に立たんの~」というありがたい社長の激励にお応えすべく、トップは諦めてジギングを開始。

 

まずこいつ。ようやく何か釣れたようだ。

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しかし「釣れなかった事にしておこう」と世間一般的に評判の悪いこいつじゃ全く役に立たないゾーンから抜け出せれない。

社長もその後、イマイチな感じが続き、大鯛の強烈な引きを待ち望んでいるが、釣れるのは相変わらず「鯛めしサイズ」だし、ようやくちょっと大きい?と思ったら「韓国で食ったらうまかった」という謎のフグ(シマフグ)などに茶を濁される。

 

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そのあと、私のジグに強烈なアタリと引き!・・・からの即バレ。
何かデカいのがいる事がわかったけど、釣れてないから相変わらず役に立たないゾーン滞在中。・・・う~ん、サメかな?うんサメだ。逃がした魚はサメにしとくのが得策だ。

 

止めたジグに来たコイツはまさかの

 

その後、ずーっと釣れずに役に立たないワタシはジグの着底から5mほどしゃくって一休み。あ~タバコでも吸おうかなって竿とリールを止めた3~4秒後。

ブルブルがっつーん!ぎゅわんぎゅわん!

 

(ぬぬ、むぐ~)

 

けっこう強い。なんじゃこりゃ。よく走るし、ひたすら元気。竿も胴元までグイグイ曲げて、おっとっと。弱めの設定だけどドラグも出るし、80センチ以上はありそうなコイツはとっても元気な青物で大変楽しいぞ!

「でかそうやの~」

「いやいや、そんなに大きくないでしょ。70センチくらいじゃないすかね~っとおっとっと。よ~走る!^^」

元気でよく引く、ヒラスかネリゴ、できればネリゴ、いや、カンパチクラスが嬉しいなと思いながら巻き上げていく事、数十秒・・。

 

 

運命の魚影確認。

 

 

 

 ギャアァァァァ━━(|||゚Д゚)━━!!!!!!

「うぎゃああ~!!」



 

 

「おまえ!コレ!」

 

 

 

 

「は、はい・・・」

 

 

 

 

「た」

 

 

 

「鯛じゃねえか!!」

 


やっちまった。今、一番、私が釣ってはいけないものがよりによってジグで釣れてしまった。青物を狙っている私にとって、ぶっちゃけ真鯛は外道なのだけど、高級活きエビや2,000円もする高級テンヤでずっと25センチ前後の鯛と格闘して来た社長が隣にいるのも事実である。

つまりまさにタイを釣りタイ社長の隣でやっちまっタイ。60センチくらい?

 

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「社長おお!すみません!」

 

一言目に出た言葉がマジでコレ。本当に心から申し訳ないと思ったのでしょう。うんうん。よくわかるぞ、その気持ち。とっても申し訳ない顔してるでしょ??ってなもんで「写真撮ってくださ~い^^」などとお願いする事も出来ないから、自撮りでパシャ。よく撮れんかったけど今日にしてはなかなかのサイズ。

しかし本当によく引いたしあの青物を彷彿させる走りには完全にダマされた。鯛ってあんなに引いたっけかな?ギュンギューーーン!って?

その後、ヒラスやカンパチの実績があるエリアに移動したけど、私はノーヒットで社長も大物は掛からず、とっても暑いから撤退する事に。

 さあ、帰ろう。納竿です。

 

大量のイワシが何の前触れもなく、何かの拍子か酸欠なのかなんなのか、何かに触発されたようにあちこちでぽちゃぽちゃと飛び始めた瞬間、ぽちゃぽちゃの連鎖が水面から水面へ、ツ、ツツツっと伝わり、それに鳥たちが反応してざわめき、どよめき、付近一帯で鳥たちが一斉に暴れ出すあの空気がぐわああああって震える感じ。

 

 

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スイッチ入るかな・・・?

 

おおおおお!

 

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入った!

 

やっぱり自然ってすごい。