頭おかC※台風5号の関門釣り
2019.07.20
東~東南の風、気になる風速はおしなべて強い5。通常ならまず釣りは中止。そんな台風5号が朝鮮半島を通過ちゅうなう、の日。
「とりあえず港行くか」
(・・・え)
仕方ないのだ。今日は釣りにどっぷりハマってしまった某金融機関の組長さんと、サラリーマン根性だけで組長に付き合う担当の杉Pさんとの接待釣りだからだ。
横殴りの風と雨。そんな状況の中、車で港に到着するとそこで目に入ったものは・・・・!
傘もささず暴風にさらされまくって我々の到着を待つ組長と杉Pさん。
(あ、この人たち、タクシーだったわw)
屋根などない吹きさらしの港、暴風、横殴りの雨。それでも待つ、我々の到着を。そう、出航の可能性に掛けて。まさにその根性、プライスレス。
関門は西・北西系の風でなければ多少の強風でも地理上の強みからかなりの確率で風を受けない良漁場であり、それはまさに自然の要塞とも言うべき安心感、つまり中心気圧が985hPaごとき台風など我らの関門に掛かれば赤子同然なのである。
「荷物入れましょうか~」
(え、マジ?行くの?)」
強風に煽られた船を岸壁に寄せるだけでも一苦労、もちろん船を出すのも超絶に一苦労な状況は変わらない。
なんとか出航したとしても風にあおられると元々効き辛い船外機の船舵も効きにくく、港から出るにも一苦労。
(とにかく港から出てしまえば・・・!)
「びゅごおおおおおおおおおおお!」
「どごおおおおおお!」
(・・・うん。ダヨネ)
暴風に殴りつけられる状態は変わらない。ただ関門は波もあまり立たないのでとにかく風だけなんとかしないと。
「社長、税関前ならもう少し・・・」
「そうすっか、あっちは大丈夫だろ」
という事で我々は関門の神秘、【税関前】に移動する事にした。
地理上の都合から山が多少の風は遮ってくれるので多少の強風などくそくらえ、まさに税関前は関門の楽園、いや桃源郷なのだ。税関前は秋になったらネリゴも釣れるし、ここで過去にあれ以上の引きを経験した事がない超大物を逃がした事もある。
「どびゅおおおおおおおおおおお!」
(うん・・・ダヨネ)
「もっと岸によれ!」
岸に寄るとさすが関門の桃源郷、風も少し弱くなり釣りは出来そうである。しかしながらさすがは台風。あっと言うまに沖に出される。そう、つまり風に乗ってしまえば。
「どごおおおおおお!」
・・・である。
まあそれでも釣りは出来るので青ケブ付けて、釣り開始。私は皆さんがコツをつかむまでアレコレしたのち、ジギングである。
さすが社長、青ケブで20年、関門で遊んできただけあって、あっさりと鯛を釣り上げる。
しかし敵は青ケブでも鯛でもない。ちょっと沖に出されたら「どごおおおおおおお!」の台風5号だ。
社長の鯛で一気にテンションが上がった船中、組長も杉Pさんも頑張る。
誰も帰ろうだなんていわない。
(この人たち、頭おかC)
風の影響を受けにくい岸に寄っても、西に流れる関門の流れと東から吹く風がドンピシャ奏でる暴風のハーモニーであっという間に沖に。流される方向と風向が一緒、つまり1+1=2なのだ。
「ごおおおおおおおお!」
「わはははははは!」
しかしなんだかあまりに強い風はなんだかテンションを上げてくれる。雨も降らなかったしちょっとしたアトラクションのようだった。
だんだん私も頭おかCくなったんだろうか。
組長も杉Pさんもなんとか数匹の鯛を釣り上げるも今日の関門はイマイチな感じである。
だって台風通過なうだもん。
それから数時間粘るも思うように釣れない。
「釣れんのう。」
「いや、こんな時に釣りだなんて」
「うん?」
「みんな頭おかCっす」
「はい。そろそろ帰ろうかw」
という事で無事に全員無事だった台風5号の関門釣り。一日オール東の風、風速4~5mだから出航しましたけど良い子はマネしませんように!
あ、そういや遊漁船が我々以外に1隻のみ出ておりました。
みんな頭おかCよねw
まあしかし関門はすごいなあって思った。だって台風通過中でっせw釣りが出来ちゃうんだから(笑)
あ、私のジグは強風のため、ブリ・マサ用の100gのロングジグ。もちろん何も釣れませんでした。杉Pさんの飛ばされた帽子をタモですくったくらいかな。関門はダイソージグくらいが丁度いいね。
おわり