北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

正月用ブリは釣れるのだろうか【ランキング更新有り】

2020.オリンピックイヤーとなりました。まずは毎年末に行われるミッションの結果をご報告しておきます。

果たして正月用のブリは釣れたのでしょうか。


「正月用のブリ、釣ってこい」というミッションを仕事納めと言わんばかりに社長から毎年受けている。「寒いから行かない」と毎年行かない社長のために、そしてブリを心待ちにする社員・上司のために私は毎年寒い海に出るのであるが、3年連続未達成つまり「未達」つまりボウズ。営業マンとしては「未達」という単語にはとっても敏感であるから今年こそはなんとかしたいと思っていた。

「お、これなら行けるか」

ところがなんと今年の社長は違った。毎年「寒いから行かない」という社長自らブリを釣りに行くというのである。天気予報を見ると気温は低いが風は吹かない、そんな釣り日和な年末12/28であった。

とは言え、ブリの群れに当たらなければヒラマサが対象魚となる。最近ブリの群れに当たっておらず、ロクな成績が出ていない我々は数打ちゃ当たる作戦に出る事にした。漁師増員計画であるし、「役に立つヤツを連れて来い」と社長から言われている。


「28日行くぞ」

「あ、彼女との約束があ」

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ふざけんなこのやろう。お前はそれでもサラリーマンか。

 


「28日いかがですか?」

「ふーん、次の日なら行ってあげてもいいんだけどなあ」

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ちっ、小物釣り師め。ベラとか小鯛とか釣って喜んでる場合じゃないんだよ。

 

「28日行きましょう!」

「あ、最近、娘の素行が悪くて」

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子は親を写す鏡です。自ら頑張ってください。

 

 

そんな感じで漁師増員計画に乗っかったのは「ピラニア後輩」の1名。彼は「どんな時でも魚が釣れない」名手である。奇跡的にどんなに活性が高くても彼のジグには魚が食いついて来ない奇跡の仕事人なのである。

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※2年前のこの写真時から何か釣ったっけ?

 

・・・不安しかないけど、この際仕方ない。


2019.12/28
釣り納め開始~蓋井島北東部~

さあ行くぞ、午前中は風が強くても午後からは弱まる予定だ。とにかく今日は社長の正月用のブリ1本。これぞまさにサラリーマン漁師の真骨頂。明確な目標設定こそがサラリーマンには必要なのだ。


しかし・・・釣れない。


まったく・・・・釣れない。


ただ、風が予報通りに治まり、シーアンカーを落とさず、風に任せて沖に流れていく展開になると状況は変わった。

「魚探に反応があああ」

滅多に出ない蓋井島の沖。魚探の反応とともにボロボロの私のジグにも反応が!

「ふわっ」

いきなりフォール中に切られた!どんな根が掛かりでも不屈の闘志で帰って来たジグがついに切られてしまったのだ。

 

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ラメもキレイに落ちてます

「くそう、サワラめえええ!」

次は新品のジグだ。

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ピンクはかわいい

着底して、しゃくって、しゃくって、ぶるるる、フワッ、ロスト。

 

「くそう!またサワラかああああ!」

 

いきなり2本ロストする展開に。なんてこった、サワラが沸いてるのかこの辺わああああああぁぁぁぁぁぁ

とか思いながら魚の反応があるのは嬉しいことで、ジグ3本目を投入。

(写真を撮ったジグから無くなって行くので写真はやめたw)

 

着底後、5mほどシャクったところでガツっときたああああ^^

じじじじじ~とドラグを引っ張りだす元気なヒラゴ(たぶん)

姿が見えるまでかなり抵抗、なかなか元気でいいヒラゴだぞ~(たぶん)

「お、今度は大丈夫そうやなw」

「ヒラゴですから今度は切られないでしょ^^」

(ふう、とりあえずノルマ達成だ!)

魚影が見えてきた。

(あれ?青くない?)

(あれ?なに?)

(え、マジ?)

 

「ジグ、、、」

 

「ジグ切ったのは・・・!」


「お前かあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ」


「ランキング更新やんか!w」

 

社長から更新記録のお済み付きをいただく。ランキング更新はうれしいのだが、この魚は「青年実業家ウーロン」の得意とする魚である。

「ウーロンを抜いたなw」

「このサイズはさすがによく引きましたわ・・・・」

 

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ナイスえそ

 

弱め設定とは言え、ドラグを出すとはクソ生意気なエソであるし不名誉ではあるがランキングを更新したので良しとしよう。でも多分、これよりデカいエソは釣った事がある気もするな。ま、いっか、エソだし。

さて、ジグを2本も切ったのはエソかサワラか不明のままではあるが多分エソという事にして、釣日和なおかげでけっこう沖まで流された。もちろんこの海域には来た事がない。

 

「だいぶ流されましたね~」

「そうやな~、とっとっと??」

水深50mを超え出した辺りからさすがにダイソージグじゃツライと思った社長はウーロンからもらったタングステンジグ(60g)にチェンジしていた。

そのフォール中にラインが走り出したのだ。

 

「来たぞ」

「デカいっすか?」

「7~8キロあるかもな」

 

マジすか。獲物は間違いなく青物。ブリかヒラマサかどちらかだろう。グイグイ走り、グイグイ走る。巻いても走り、巻いても走る。

PE1号でやわらかいロッド。そんな舐めたタックルであまり無理はできないが、竿もよく曲がっている。

(マサ?ブリ?どっち?)

数分のやり取りの末、上がって来たのは・・・

「ヒラマサかああああああ!」

面倒なので我々は測らないが、私が過去に釣ったヒラマサよりでかい!

 

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大きいぞヒラマサ

「ランキング更新っすね!」(くやしいいいいい)

「ま、いいんじゃないか?」(余裕感)

 

エサはもちろんインチクやタイラバにも一切手を出さず、例えどんな状況でもどんな場所でもデカマサやデカンパチを釣りたい一心で大型ジグをシャクリ続けた私。

そんな私をあざ笑うようにダイソージグよりちょっと重たいウーロンからもらったジグがフォール中で楽ちんな舐めた竿とラインとリール」の社長に一撃でやられてしまう。

これぞ資本主義、弱肉強食、勝者と敗者、もってる者ともってない者、強いては社長と平社員の差・・・。

私は一生勝てないと悟った。もうこうなったらエソで勝負しよう。そうしよう。エソのデカいの狙って釣れたらちゃんと測ろう。エソでいいんだ私なんか。エソなら負けないもん。だってリーダー太いからそう簡単には切られないぜ。

などと自暴自棄になったかどうかは神のみぞ知るという事にしてw

やっぱり行った事がない海域は夢があるのもよく分かったし、その後もヒラスを2本上げて一応、まともな魚は釣る事ができました。

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デカいの来んかい!



「お前もさすがにしっかり帳尻合わせたな」

「いやいや2匹足しても社長にはかないませんよおおおww」

 

などとサラリーマンっぽい会話も楽しかったので良しとしよう。たくさん遊ばせてもらった社長と船と海と自然に感謝して2019は締めくくり・・・・。

 

あ、そういや、名手、忘れてた。

 

すごい、やっぱりすごいよ名人。


ボウズ達成。やっぱり名人、別格。一匹も釣らず。

ラニア名人と呼ぶか。

 

2020年はこのピラニア名人の活躍にも期待してみよう。

おわり

 

以下、ランキング更新

真鯛:社長

ブリ:社長

ヒラメ:社長

アコウ:社長

ナマコ:社長

サメ:社長

サバ:社長

タコ:社長

消化されたアナゴ?:社長(鯛から吐き出したヤツ)

ヒラマサ:社長?私?→社長

カンパチ:私

サワラ:私

アラ:私

マグロ:私(あれはカツオじゃねえ、マグロだ!)

岩ガキ:私

シイラ:私

ハモ:イカゲソ先輩

アラカブイカゲソ先輩?ピラニア先輩?

マゴチ:そろそろマジメに図ろう

ホウボウ:あまり興味なし

チヌ:中国人のお友達の友達→某金融機関の組長?

エソ(特大):社長→ウーロン→私

ヤガラ:私→ウーロン