北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

2020.初釣り(蓋井よりも水島が良かった件)

2020.初釣り2020.01.11

私の「初物」は3年連続エソである。

「今年もエソでしょうねえ・・・」

「そうやな~」

「僕はエソでもいいです!]

社長と私とガンメン君の3人で初釣りに挑んだ2020.01.11。

昨年の「記憶に残る1匹」と言えば「巨エソ」である。デカマサでもデカンパチでもない、「エソ」なのだ。

(今年こそは記憶に残る1匹を!)

私は燃えていた。燃えていたが、少し喉ティンコが痛い感じであったが病は気から。何よりこの程度の風邪など海に出たら一発で治るのだ。(社長:談)


さて、通過途中の水島には大量の漁船がひしめき合ってる。最近天気悪かったから漁師さんたちも今日が仕事始めなのかもしれんね。釣れてるのかもしれないけど、こんなところでお仕事の邪魔をしちゃ悪いです。ハイ。

ひしめき合う漁船軍団を丁寧にくぐり抜け、蓋井島北東部に到着。私とガンメン君はいつも通りの100gロングジグ、社長は昨年末に巨マサを仕留めたウーロンからの献上品、ボーズレスのチタンジグ60g(3,000円)である。


(さあて、今年の1匹目は・・・!)

着底、グイッ、グイっ、グイっ・・ゴン!私にヒット~!

写真を撮るまでもない小ブリであった。

「ふう、このクラスが沸いてるなら今日は数釣りですねえ」(余裕感)

小ブリであったが、エソじゃなかった。うん、エソじゃなかったのである。

(さあ、社長はどうだ??www)

と私の興味は既に社長に向いていた。社長は相変わらず昨年、大マサを仕留めたウーロンからもらった60gチタンジグ(3,000円)をただ巻きしている。

「来たぞ~。お前より小さいかもな」

社長の竿が小気味良く曲がっているが、どうやら社長も小ブリのようだ。

「初物だから丁寧にあげ・・・うああ!」

バレた!wwww

「うあああ、縁起わりいい~」

「青物の呪いっすかね~www」

私も社長も昨年の春先に起こった「青物の呪い」が脳裏を駆け巡った・・・。

【青物の呪いとは】
昨年の社長は年始早々、「青物の呪い」を受けてしまい、前半はさっぱりダメだったのだ。その呪いを夏前くらいに達人ウーロンになすり付け、除霊に成功した結果、大鯛を釣り上げ、まさかの関門でも大ブリを釣り上げ、さらには年末にデカマサを釣り上げるという、まるで座敷わらしのようなご主人思いな呪いではある。
一方、なすり付けられたウーロンも最後はまさかの関門で良型のブリを釣り上げたという、やっぱり呪いというかむしろ縁起物な気がするのが「青物の呪い」である。

 

「しまったなあ、丁寧にやったのに」

「これで次にエソが来たら・・・アレっすねww」

やはり会社経営者となると縁起は担ぐもので、縁起というものは思いのほか大事なのだ。私もそう思っている。

それから数分後・・・。

「あ・・・やっちまった・・・」

「社長!バラすのです!ゆっくり巻くのです!ヒラメに変えるのです!」

「ああ、取れん・・・」

「あきらめちゃだめです!きっと!魚が変わるハズです!」

「ああ、もうすぐ・・・」

「なんとかキャッチせずリリースを!www」

ひょい(エソが釣り上がる)

「見なかった事にしましょうか?ww」

「・・・そうだな」

ということで社長はまだ釣れていない事になった。ノーカウントである。

 

「エソでもいいです!」

ガンメン君はまだ釣れてないのだが、「エソでもいいです!」などと軽々しく口にするんじゃあない。エソを釣ってしまった社長が傷ついたらどうしてくれるんだ!ww

・・・そして数分後。

「お?これは・・・?」

「えっと、アイツ(エソ)ではなさそうですね!」

社長のジグに何かヒットしている。

「写真撮るな!w」

「まあいいじゃないですかw」

ということで初物にしては役不足ではあるが、メデタイという事で。

 

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必死で撮影したレンコ鯛

そして社長はウーロンからもらった3,000円のチタンジグで怒涛のラッシュが起きる。


超絶スーパーエソラッシュ開始。


この海域のエソ軍団は全て社長のジグを待っている。あんぐりとお口を開けて社長のジグを今か今かと待っているのだ。

「あ」

「また」

「う」

「はあ」

「ちょ」

「」

着底の都度、エソが食いついてくる。大連チャンだ。

「さすが!(3,000円は)よく釣れますねええええ!www」

私のロングジグと比べても明らかにエソの反応がすごい。相手がエソだからアレとはいえ、やはり魚の興味を引くような落ち方とか設計がすごいんだろうと思う。3,000円だし。

でも、ぶっちゃけ単純にジグのサイズだと思っている。ダイソージグのエソの釣れ方も半端ないしww

とにかくそいつはエソハンターと名付けましょう!w

一方、「エソでもいいです!」と叫んでいたエソでもいいガンメン君も待望の1匹が上がる。

 

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先生・・・エソがいいです!


しかし渋い。もうすぐ干潮であるが魚はいるハズ。いるハズ、釣れるハズ、こい、こい、こい・・・

むにゅうううん!と竿を真下に曲げるアタリ!キタ━(゚∀゚)━!――。

私はこのアタリ方が大好きである。ほとんどが着底か、途中でゴツッと来る感じだけど、いきなりむにゅうううんと竿を曲げるアタリがヒラゴっぽくていい。

まあ小さいけどようやく写真に撮っても良いサイズか。

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小さいケドネ



そして生意気にもガンメン君の竿がしなっている。

「びびびびびびび」

という挙動。あれ?これ?

「ヨコワ(マグロ)じゃねえか?」

ピュンピュン走る感じ、びびびびという挙動は私も経験がある。

魚影が見えると明らかにマグロ系だ。実はカツオとの違いがよくわからないのだが。

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生意気なwきっとカツオだww


小さいけどマグロ(たぶん)である。マグロのこのサイズは本来は逃がしてあげないといけないのだが、釣ったらすぐ死ぬし、すでに血が出ているから逃がしようがない。

 

そしてさらに生意気にもガンメン君に再び青物が掛かったようだが魚は今度は船底に逃げようとしている。

「竿を出せ!」

「カラダ乗り出せ!」

「腕、伸ばせーー!」

船底にラインが擦れて切れるのを防ぐために竿を出して回避すべきなのだが、イマイチわかってない彼はそのままリールを巻いているwww

「ふわ」

「うきゃあああああ」

「ホレみろ」

「あ~あ」

これが本日1回目の船底事故。

しかしこのあと、見事にパタリとアタリが止まる。エソはだいたい釣っているが。社長が。

(下げ潮ってやっぱりダメなんかなあ・・・)

その後、本当に止まった。2~3時間シャクリ倒したがこの界隈に青物はいないかのようだ。

「水島行くかー」

「行きましょー」

どこに行ってもダメと思っていたし、まあ帰り道だし水島でもどこでもいいし、水島付近なら浅いので軽くトップで遊んでも良い。

行きがけに漁船が大挙して押し寄せていた水島付近。15時くらいになるとその数もだいぶ減っている。



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今年こそはなんとかこいつで・・・

(マリアで遊ぼっと)

釣れなくても良い。今年こそはトップでデカマサを仕留めたい。そんな思いもあってラピードを準備していたら・・・。

「来ました!」

ガンメン君が叫んでいる。来たのは社長の竿である。

「いきなり来たぞ」

水島は浅いのでヒラゴサイズでもかなり引く。写真はないが、レギュラーサイズのヒラゴで食べごろであるし、ようやく社長にも青物が釣れた。そして続けざまにガンメン君にもヒット。

 

「竿を出せ!」

「カラダ、出せ!」

「腕、伸ばせーー!」

 

「こ、こうですかあああ、プチ、ああぁぁぁぁぁぁぁ」

 

本日2回目の船底事故発生。

 

「ヘタクソwww」

「あーあ、ヘタクソwww」

がっくり肩を落とすガンメン君www

そろそろ魚との駆け引きを覚えようか。ちゃんと釣らないと魚は無駄死にだぞ。

しかしちょっと場所を変えるだけでこれだけ魚影が変わるとは本当に釣りとはわからないものだ。

そして再びガンメン君にヒットし、今度は普通に逃げてくれたおかげで捕獲成功。

 

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やっと釣れたぞ

私のトップは無反応だがまあいいやってことで納竿となった。

1/13放映のマグロに掛けた男たち2020

悲運のマグロ漁師、山本さんが船底でマグロをラインブレイクさせていた。
相手があれだけデカかったら仕方ない。

「マグロ見ました~!」

「山本さん、お前かと思ったぞ!www」

「はい、自分でもそう思いました!」

少しは理解したようだ。

そして違和感があった喉ティンコが炸裂。海に出ても風邪は治らなかったらしい。おっさんになると長引くぜ・・・。_| ̄|○

 

おわり