北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

ジギングよりもキツイ釣りがあっただなんて。

2/24連休最終日

いつもの蓋井島北東部

段々寒さも和らいで、最高気温が14度くらいまで上がった。釣り日和なんじゃないの~!?

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まずは船上コーヒーである。贅沢。

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ジギングしたくなった

「コロナやらインフルが怖いからどこも行かない」という我が子を思う妻の一言で24日(祝・月)は仕方なく釣りになった。そう仕方ないのだ、コロナは怖いし、人込みを避けるべく仕方なく海へ行ったワケで決してコロナ万歳などとは不謹慎甚だしいため口が裂けても言わないであろう。

今回はフルメンバーだ。

社長・イカゲソ先輩・ピラニア先輩・ガンメン君・私の5人でしかも鯛茶漬けが食べたいとかそういったノルマもない事から最初から私は決めていた。

 

(一日中、キャスティングする)

 

せっかくキャスティングロッドも専用リールも買ったのに、長いし持ち運びも面倒だし、洗うのも面倒とかそういった理由でジギングロッドでダイビングペンシルを投げていた私。しかしながら今日は最初からヤル気もあるし、さらに5人がジギングしたらお祭りラッシュに突入する可能性もあるから色々な意味で絶好のキャスティング日和というワケ。

揺れる船の先端をキープし、おっとっとしながらキャスティング開始だ。

 

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リアラピードぶっ飛べ

 

竿はアブガルシアの80サイズ、リールはダイワのBG4500H、PE3号、フロロ40lbという基本的には舐めた仕様であるし、根に潜られて切られるほどの大物と出会った事がないのでまずはこれで食わせる事に全力を注ぐ事にしている。


さすがにジギングロッドよりもはるかに飛ぶ。いいぞマリアラピードさん!いきなりガボッ!ってもしかしてだけど~♪もしかしてだけど~♪いきなりデカマサ飛び出してくるんじゃないの~♪ふえへっへっへへっへ♪


「あ~リーダー結んで~」

「リーダー結んで~」

「結び方がわからなくなりました~」

「切れた、また結んで~」

あ、このメンバーでFGノット組めるのは基本的に私だけじゃないか。ガンメン君が結んだFGノットはあっさりすっぽ抜け、イカゲソ先輩の手入れが行き届いて錆びたリールに巻かれたPEはボロボロ、FGノット組んでも軽い根掛かり程度であっさり切れてくる。ムキ―。

 

まあいい天気だし、元々そんな役目だし、不快感はない上、良い休憩にもなるから皆のお世話をしながらキャスティングをし続けた。

・・・しかし活性が低い。

ジギングチームも快音響かず。

ようやく小ぶりが釣れてもお祭りラッシュ、イカゲソ先輩とピラニア先輩が毎回ごちゃごちゃやってるww

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釣ったのはイカゲソ先輩

しかし釣れない。せめてヒラスクラスがジギングチームで釣れてくれないとキャスティングなんて絶対ダメな気しかしない。

強風に流され、ジギングがメインだから深い所は問題ないとしても、少しでも浅瀬がいい私の気も知らず、船はあっさり水深も45m~50mを超えると全く釣れる気がしなくなり、さらに魚探を見ると「どん底」しか反応がないのも折れかかる心に追い打ちを掛けてくる。

(彼らにとって50m上の水面なんて遥か彼方なのさ)

心が折れかかっている私、今の私なら詩人にでもなれそうな境地だ。


それでもひたすら投げる。


とにかくひたすら投げる。

 

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キツイ。


そんな状況でもやはり調子が良いのが「清水の舞台から飛び降りた」と言っていた社長である。先日、竿ごと海に落としてしまったお気に入りリールを新調した模様。

その20,000円以上(予想)はする高級リールで中型の鯛を次々と釣り上げる。小ぶりも釣ってアラカブも釣って、間違いなく本日の竿頭である。

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写真係はガンメンくん

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美味しそうなサイズの鯛


そしてシャイなメンバー達は写真に写りたくないとガンメン君以外はオール拒否。「どうせなんか書かれるんやろ」と言っていたが当たり前、もちろん記録に残しておくに決まっているので賢明な判断と言えばその通りか。


「しかし釣れん。水島行くかー」

「行きましょうー」

チャンス到来、水島で大型を釣り上げた記憶も実績もないが、ヒラゴならトップで釣れたこともあるし蓋井島がダメで水島で爆釣した事もあるし、水深も40mより深くなる事もない。

そして水島に到着して数分後、今までボウズのガンメン君の竿が心地よく曲がっている。どうやらヒラゴのようで元気もいい。

過去の経験も手伝って、船底に潜ろうとするヒラゴを必死でカラダを乗り出し、竿を出してかわしている。

(お、上手になったな)

と思ったのもつかの間。

「あ、早い」

バシャ!

「ぶち」

ラニア先輩が水面に顔すら出していないヒラゴに向けてタモを突っ込んだwww

イカゲソ先輩もピラニア先輩もタモ入れを金魚すくいのように思っているに違いない。顔を出させて空気を吸わせて一瞬グタっとなったところをさっとすくうものですよ、タモ入れは。

「ごめーん・・・」

ラニア先輩がガンメン君にあやまっている。ボーゼンとする二人。わはは、いいぞ。

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ボーゼンな二人。わははh

 

しかしそれを皮切りにピタっと止まる。水島もダメか・・・。

 

そしてキャスティングにはバイトすらない。

 

それでも投げる。

 

ひたすら投げる。

 

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キツさマックス。

ジギングよりキツイぞコレ。なんだコレ。


再び蓋井島付近に戻り、社長が良いサイズの鯛を釣るものの、まったくダメ。ほんのすこーしだけナブラっぽい動きがあったけど、海面ユラユラで何かオキアミでも食ってるような明らかにイワシなどを追ってるナブラではなかった。

揺れる先端でふくらはぎに大ダメージを食らい、投げた瞬間に船が揺れて2回ほど海に落ちそうになり、海に落ちそうなカラダを手すりで支えて骨折しそうになった小指。

キャスティングは危険がたくさん、そして見返りは少ない。でも次回もやる。ノルマさえなければ・・・。

軽く振っても遠くに飛ぶコツとペンシルを動かすコツがわかってきたので次回はガボっと行くぞーー。

 


「お前、何しに行ったん?」(社長談)

 

おわり「筋トレっすよ!」