自己満足の備忘録。ふっといチェーンとヒラマサと逃げた魚は
冬服を脱ぎ捨て、長靴からサンダルに変わりつつある今日この頃。
青物の呪いも解禁されて絶好調の鮮魚事業部ですみなさんこんにちは。
3/12(土)
青物の呪いを根絶やしにすべく、我々は今日も行く。
「娘と桜を見に行きまーす」
byピラニア先輩
「バトミントンの都合が付かなくて」
byカッパ隊員
「会社行くっす!」
byかまぼこさん
やる気はあるのだがスケジュールが合わないのが玉にキズな我が鮮魚事業メンバーである。
さて、前回、青物の呪いの呪縛が解けた「ウーロンゾーン」をメインにウロウロ流してみるがアタリなし。
「社長、前から気になってたんですけど」
「うん?」
「あそこ、漁礁みたいになってませんかね?」
「あそこ、エソしか釣れんかったやろうが」
「まあ、そうっすけど」
過去に近づいた事はあったけどだいぶ離れていたし、近づいて良いものかどうかもわからないし、あまり近づいている船も見ないのでなんとなく避けていたのだが・・・。
「よっし、行ってみるか!」
あまりの釣れない感じに社長が決断。
行ってみたかったけど、なんとなく避けていたこの場所についに到達。
「チェーンふてええええええええ!」
まずは見学である。
そして確かに社長の言うとおり、海底に大した根がある雰囲気もなく、変化があると言えば、海底に伸びるこのふっっっといチェーンだけ。
結論から言えば、ここでは社長がタカパ(小)を釣り、その後、だいぶ風車から流されたところで私がヒラマサを釣ったのであるが、結局は風車見学で終わった感じである。
風車、デカかったな~。
とは言え、久々にドラグを思い切り引っ張り出される良いサイズ。
ドラグを微調整し、まあまあギチギチに再セット。
最初の1匹だし、「絶対に上げろよ」という社長のプレッシャーもあって、釣れた時は一安心。
記録は更新してないので図ってもないけど丸々と太ったヒラマサでドラグを引っ張り出す感じが超イカしてた。
その後、アタリもさっぱりない感じで、場所移動。
「57m行こうか」
この界隈では最深部に近い(笑)エリアで青物は少ないがエソや鯛なんかが実績があった場所である。
しかしながら30分ほど粘って撤退。深いし釣れないしキツイのだ(笑)
「次は浅いとこに行くぞ」
「と言っても35mくらいな」
いつものところとは違う35mゾーンに付けていただく。過去に釣れた場所ではあるが最近行ってないところだ。
・・・私はこの社長の判断に大変感謝しています。
ここで8年間のサラリーマン漁師人生、初の獲物(大)と対峙する事になった。
まあ、結論から言うとバレちゃったんですけどね。
最初のヒラマサから約4時間。なーんも釣れない、なーんも当らない、でも必死にしゃくる私。
「釣れんのう・・・」
「そうっすねえ・・・ハアハア」
「おかしいのう・・・」
「そうっすねえ・・・ハアハア」
「釣れんのう・・・」
「そうっすねえ、、ハアハアあガっッぐわっ!」
「キタッ!」
しかし乗らず!
「ちくしょーー!こいこいこいこい!」
そのままシャクリ続ける。
「へー、いるのか」
社長がポツリ。
(お願い、追ってきてーーー)
「こいこいこいこい、、、、ぬがっ!!!!!」
「追って、、、キターーーーーー!」
(ずしり)
(コレ、重いっすよ・・・・!)
最初の5mくらいは重さを感じながらなんとか引っ張り上げたのだが、そこから「目が覚めたーーー!」って感じで反撃をいただく。
さっきのヒラマサでセットしておいたギチギチ気味のドラグを「にゅぎゅわああああわわわあああわああんん」と引っ張り出していく怪物くん。
「おいおいおいおいおいおいおいいい~!」
思わず声が出るがなんとか踏ん張って数メートル引っ張り上げるもまた「にゅぎゅわああああわわわあああわ」って感じで確実に根に向かっている。
普段、あまりに曲がらない私の固い竿が根本まで曲がっている。ベラでもエソでもどんな小物でもこの固い竿で我慢してきた。ついに役に立つ時が来た、その間、約7年。
強引に行くべきか丁寧に行くべきか。
(サワラ釣って針変えたっけ・・・)
(FGノット、先月から触ってねえ・・・)
(なんかPEがささくれていた気がする・・・)
(取れる気がしないっすわ・・・)
色々な疑心暗鬼が私をくすぐった結果、「止まるまで待つ」「止まったら一気に底から離す」という基本動作を選択する事にした。
でも止まらないし、止められない。この子は間違いなく過去最高のヒラマサくんだと思う。
多少、強引でも止めないと根に行かれるのだけど、ここで強引に行ったら間違いなく切れる。それだけはなんとか回避したい。ラインブレイクでこの子を無駄死にだけはさせたくないのだ。
でも止まらない・・・・。
「ちょ、ちょ、ちょっ、待って、」
(ずわっ・・・・)
「あ・・・・」
なんかズレたような感触が手に伝わり、ジグの重みだけが残る。
「あー。もったいない・・・」
社長がポツリ。
「いや・・・楽しかったっす!」
悔しさよりも無事に針が外れてくれたようで安心である。無駄死にだけはさせたくなかったし。
おかげでまたいつか機会があったら出会えるでしょう。7年はイヤだけど(笑)
リーダーを確認すると約1mもの間でザラザラしていて、ジグの根本にはほんの少し海藻が付いていた。
根に走られて、竿の弾力が効かなくなった拍子に針がうまいごと外れたのでしょう。
まあとにかく無駄死にさせなくてよかった。
(私以外に釣られませんように・・・・ww)
まるで釣りキチ三平になったような気分のところに社長が気合で本日2匹目となるアラカブを釣って納竿となりました。
次こそは取るどーー。
おわり