北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

春一発目の本気釣り!青物狙い!そしてうまかっちゃんと白飯の会

今年は中間船検、併せて年に1回の船底塗装、オイル交換、その他もろもろ、ところで「救命浮器」ってのが付いてるとか初めて知った(笑)

 

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これが救命ボートになるんだって?2個も!


どうやら船が転覆したら自動で膨張して救命ボートになるとかそんなアクロバティックな装置が付いてたなんて素敵すぎる。


そして「年200時間以上走ってるのはなかなか異常ですよ」とマリーナの方に笑われた鮮魚事業部です皆さんこんにちわ。

 

その浮器(ふき)の点検もあって3週間近く船に乗れない日々を送ってしまったし、いよいよ春も本番、ゴールデンウイーク前に良い思い出を作る必要が我々にはあるのです。

 

ゴールデンウイーク=ベタなぎ、赤潮、濃霧、暑い、ボウズ。

(私のGWのイメージ)

 

毎年のゴールデンウイークは何が楽しくてボウズ週間にしているのかわからないくらい釣れないので今年こそは良いゴールデンウイークにしないといけません。

 

春一発目の本気釣りに挑む


その前哨戦とも言える春一発目の本気釣り。

頼りがいがあるこの男たちの出番です。

 

カッパ隊員

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頼れる男(給食係)



「コメ、船に積んでましたっけ?」

 

船で炊く「できたてご飯」に憑りつかれ、竿よりも炊飯ジャーと関わっている時間が長いともっぱらの噂、「炊飯ジャーなら任せてください」と頼りがいのある彼。

 

うまかっちゃん、イケますかね?」

 

そう言えば「米よりうまかっちゃん食べたい」と社長が言ってた気がするとカッパ隊員が言ってます。

 

「鍋とガスボンベあったらイケるんじゃね?」


どうやら今回はうまかっちゃんがメインで白飯も投入すればオール炭水化物の献立もバッチリの様子。

鮮魚事業部の給食係としての地位を確立しようとしているようです。


そしてもう一人。

 

「元気です!」

 

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ムカつく顔www

 

聞いてもないのにそう言いながら近寄ってくる彼は「超」多趣味でオールマイティな男。

コミュ力と顔の破壊力が最強なガンメン君である。

 

パチンコ、スロット、麻雀と言った「カス系趣味」はもちろん、奥さんと釣りに行くし、女子力高めに料理も上手、そしてゲーム(PC・PS・NESスマホ)は本格的でカラオケもうまい。さらには魚類、爬虫類、哺乳類、つまりトカゲにヘビにワンコに魚までなんでもペットにしてしまう動物園状態のマンションに住んでいるようだ。


というか全てを許している奥さんに脱帽である。(というか奥さんもだいたい同じ系らしいが)

釣行のたびに「マイ包丁」を持参し、揺れる船の上で魚を華麗にさばいていく彼はカッパ隊員の女房役として重宝されている。

 

 


いざ白島へ

前回、バラしたものの、過去最高の大物を体験した35m場所付近から流していく。

 

「釣れんぞー。」

 

社長から恒例のセリフをいただくが確かに釣れない。

場所移動、今度は深めの57m。

 

「釣れんぞー。」

 

確かに釣れない。アタリもない。しかも深くなった分、負荷増量。ひたすら筋トレを行っているようなものである。

 

 


「そろそろ給食準備に取り掛かるべきでしょうか?」

 

唯一、エビをタイラバにつけたエビラバすらアタリがないカッパ隊員が流れを変えるべく、渾身のうまかっちゃん作戦を提案してきた。

 

「よし、よろしく頼む」

 

炊飯ジャーをセットし、米はOK。

 

次はうまかっちゃん用にコンロでお湯を沸かす。

 

 

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クーラーで風よけ、順調なうまかっちゃん

 

順調に給食は出来上がっていく。

 

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二人で挑むうまかっちゃん

雲一つない天気でもはや汗ばむ初夏のような暑さ、直射日光が直撃する海上で・・・。

 

 

 

 

ついに彼はうまかっちゃんを成し遂げたのだった。

 

 

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うまかっちゃん(メンマ入り)と白ご飯




うまかっちゃん、最高。

米もバッチリ。

 

炭水化物/夢の競演イン船上アット白島沖」である。

 

 

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青い海とうまかっちゃんと白ご飯

 

「暑い」

 

「寒い時に食いたかった」

 

「ラ王(生麺タイプ)が良かった」

 

暑さのせいで全く感動的ではなかったうまかっちゃんだが、朝5時からトライアルへ買い出しに行った彼の労力が中途半端に報われた瞬間だった。


次は「船上でそうめん流し」というインポッシブルなミッションが発生したが、できれば夏のうちに達成してもらいたいところである。

 

 

蓋井島へ移動


蓋井島行こうかー」

一方、食欲旺盛な我々とは正反対にお魚さん達は全然食欲がないらしく、昼を過ぎてもノーヒットどころかノーアタリ。

 

しびれを切らした社長が蓋井島行きを指示。イエッサー社長、針路は一路、蓋井島へ。

今日の我々は展開が早いぜ。

 

「釣れんぞー」

 

(ぜーぜー。はーはー。)

 

カッパ隊員ほどではないが、ちょっとだけ睡眠不足な私にも夢の競演を果たした炭水化物たちが襲い掛かる。

(気を抜くと寝そうなんすけど・・・)

 

そしてカッパ隊員はうまかっちゃん作りのプレッシャーから解放されたせいなのか、お腹いっぱいになったからなのか、動かぬ人となってしまった。

 

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カッパ隊員、撃沈

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太陽と寝ながらタイマン中。翌日、真っ赤に。

 

しかし釣れない。マジでおかしい。この海域の魚は全滅したのか!?

 

「・・・釣れると思うか?」

 

「いえ、ここは釣れません!」

 

最後の砦、水島行きに決定。

開始6時間、誰も何も全くアタリすらないこの状態では帰れない。

「釣れるまで帰れんぞー」

「ヘタしたら月曜、このまま出勤だなww」

「米ならまだありまあああす!」

 

蓋井島沖を撤退し、水島へ。

社長の一言に気合いが入る。

 

そうですとも。いくらなんでもエソすら釣れないとかいったいぜんたいどうなってるんだ。この結末がどうなるかは我々自身で見届ける必要がある。

 

すでに体力の限界に来ているカッパ隊員、元気が取り柄のガンメン君も明らかにへばっている。そしてひたすらしゃくっている私も満身創痍。足やら腰やらあちこちが痛くなってきた。

 

「釣りは回数。ひたすら落として、ひたすらしゃくった者勝ち」

 

という名言は私が吐いたのであるが、こうなると電動リールを指先でオン、オフを繰り返している社長だけが頼り・・・。

 

「おおおおお!なんか当たったぞ!」

 

社長の電動ジグに反応あり!

 

残念ながら乗らなかったが開始6時間、クラゲしか当たらなかった我々に一筋の光明が!

 

しかし、無情にもその後も反応はない。

 

ひたすらポイントを変え、魚探反応が良いエリアを集中アタック。

 


「・・・・・・あ」


「来たかも・・・知れません」

 

カッパ隊員のファミリー竿がちょっとだけ曲がっている!

 

エビラバなので一番釣れる可能性が高いのだが、開始6時間、オープニングヒットはよりによってカッパ隊員のようだ!

 

「それ、釣れてるの!?」

 

藻なのか石かもわからない雰囲気で上がってきた待望の1匹目!

 

 

 

 

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なぜいつも小さいの?わざと?


カッパサイズのアラカブ(カッパ隊員が釣るの魚のサイズはカッパサイズ)

彼は必ずと言っていいほど不思議にもかわいそうなほど小さい魚を釣ってしまうのである。

 


そして次は社長の竿が曲がっている!


カッパ隊員をはるかにしのぐ根魚っぽい引き!

アコウゲット!

 

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待望の一匹!


「ボウズ回避だな!」


とりあえずこれで港に帰れる事は決定した。


そしてその後も社長が連発。

 

丸っと太った良い型のアコウをゲット!

 

 

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ガンメン君のお土産に♪

6時間も遅れて開始された春本番の本気釣り大会は社長の一人舞台となる。


あとはガンメン君と私の戦いである。


彼も久々に来たのでなんか釣らせてあげたいが、私だけボウズという結果だけは回避せねばならない。

 


「おおおおお!」

 

(ギクッ)


ガンメン君に何かヒットした気配!


「マジか!(やべえ!)

 


「デカい!www」

 

カッパ隊員が叫ぶ!

 

 

 

本日の最長記録をマーク!

 

 

 

 

 

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一番デカかった(長かった)

 

お吸い物に多分バッチリのよくわかならないなんかの海藻である。

 


その後、私もなんとかアラカブを釣り、ボウズ回避。

(もちろんカッパ隊員より大きいアラカブですから。あしからず)

 

私にもその後、2度程当たったようだが、食いの渋さ、この上なし。


その後も粘るも17:15に納竿指令が出され、18:00過ぎの帰港となる。

夕マヅメの一瞬だけ小さいナブラが見え、青物の補色行動が見えたので青物もいるハズなのだが、何をしても食わなかった。

春はやはりこうなのか。


「こんな事なら家でうまかっちゃん食べて、午後から出船しても良かったですね!」

 

「そうやな!ww」

 


春はあげぽよ。

つまり春はテンションが上がるわーという意味らしいのだが、春一番の本気釣りが超絶撃沈で終わり、ただ、うまかっちゃんと白飯を食べに行っただけの釣行となった。

厳しいわーーwww

もうアタマ来た。今度はトップ、投げ倒したろかーーー。

(ほんの一瞬だけナブラが見えたからね。)

 

そういえば隣の腕が良い遊漁船の船長も「全然!食わない!何してもダメ!」って言ってから私たちだけじゃなかったみたい。

 

春はやっぱりいい思い出ないもの。釣れないんだなあ、春って。あげぽよ。


おわり