釣りは休憩。ちょっと香港行ってくる。
8/31(土曜)ある街の繁華街
『うおおflsglkじゃsかsdjf!!!!!!!』
突然鳴り響く人々の叫び声。
ガスマスクを付けた黒シャツのデモ隊がこっちに向かって走ってくる!
大通りの道路が一瞬で100台を超える警察車両で埋まった!
デモ隊の叫び声と警棒や催涙銃をぶら下げた数百人の香港警察隊!
あっと言う間に封鎖される地下鉄。
鉄格子のようなシャッターが降り、そのお店に慌てて逃げ込む観光客や通行人。
「キープムービング!」
(止まるな!動け!)
すげえ怖そうな警察官に怒られる私!w
そんな香港デモに遭遇してしまった。
今やニュースや新聞で見ない日がない香港。そんな激動の香港に行ってきた!
気付けばここは愉快な先輩後輩たちをけなす釣りブログになっていたけどせっかくなので感じた事を書いておきます。いい経験ですから。
あ、決して、あわよくば「民主の女神」「香港のジャンヌダルク」と呼ばれるアグネス・チョウさんが見たかったワケではないですが若いのになんてたくましいの。まだ若干22歳なのに私といったらw
※「アグネスチョウ 画像」でググってちょ。
カンタンに言うと、「逃亡犯条例」の成立を阻止すべく香港の学生さんが頑張っておりまして。
つーかデモ参加の7割強が学生さんってすごい。私が学生の時は合コンや水商売のバイトである意味刺激的な毎日を過ごしていたけど世間の不条理や不満を声出して叫ぼうなどとは考えた事がなかったな。もちろん政治も経済も興味がなく、酒と女しか興味がなかった私には目から鱗が落ちる。
「逃亡犯条例」
例えば私がこのブログで他国の批判的な記事を書いちゃうだけで他国に連れて行かれて他国の法律で裁かれちゃうって感じかな。つまり今まで大丈夫だったのに他国の法律で色々大丈夫じゃなくなるって事で、すなわち日本人である事を否定されるって事です。うはあ、ナニそれイヤだ。
だから戦っているのか・・・。すげえな香港の学生さん。
「一国二制度」
香港は1843年から150年以上もイギリスの植民地で資本主義で成長。その後に中国に返還されたのが1997年。ただ、問題はこれからで50年間の2047年までは資本主義でいいし、香港の法律でいいよってイギリスと中国の間で約束したらしいんです。つまり香港は中国だけど、50年間は香港の制度で運営するから中国は手出ししたらダメよって事かな?
なので一国二制度って意味になるのですね。「ここは中国だけど中国以外の制度でおk」って事です。
ということは今回の逃亡犯条例を成立させようって動きは中国が約束を破って香港に手出しするって事になるので香港の人が怒るのもわかるし、例外を作ってしまうとだいたい一気に来るよね。
ただ、このデモ、とっても残念なのは学生さんたちの破壊行為。火炎瓶投げたりして過激化したら制圧される格好の口実になるじゃないか。テロ行為って言われても文句言えなくなる。いくら地下鉄の運営会社に不満があっても地下鉄を壊したりして人さまに迷惑掛けちゃいけないんだよ。
ただ現地で聞くには「火炎瓶投げてるのは中国当局からの回し者」ってうわさもあって。勢い余って普通の学生さんも一緒に火炎瓶投げちゃってるらしいけど暴徒化を狙った扇動役がいるって。真実はどうなんでしょうね?ただのデマかもしれませんし。
さて、肝心の旅行ですが、昼間に観光する分にはま~ったく問題なし。むしろ観光客が激減してて観光スポットはガラガラでありました。いつもは百万ドルの夜景なんか人混みだらけで撮影すら困難だって。
問題は夕方から夜に掛けてです。※場所によっては15時くらいから。
「突然、ガスマスクを付けた黒シャツ来た大勢の人間がこっちに向かって走ってくる!」
これはすごい迫力だった。これは20:30くらいだったと思う。
今から行かれる方も服装は上から下まで全身真っ赤は辞めた方がいいかも。目立つし、赤=中国、ですから警戒される可能性が大だそうです。
とか書いてたら、たった今、「香港政府が逃亡犯条例を正式撤回する」ってニュースが飛び込んできた!香港、どーなるのかな?学生さんたちが勝ったの?私って一番すごい時に行ってしまったの!?そしてまだ「普通選挙させろ」とか学生さんの要望もあるからまだまだ続くのかな?
あと28年後の2047年には間違いなく中国に飲み込まれちゃうんでしょうね。香港人が香港人でなくなるって考えるととてつもなく重い問題だと思いました。
あと、香港警察の人って香港人なんですよね。香港人が警棒や催涙弾でどんな気持ちで香港人のデモ隊を制圧してたんだろうか・・・。
仕事とは言え、そんな仕事って・・・イヤだな。
おわり