北九州市・下関市~関門ジギング~

これは「サラリーマン人生」を掛けた釣り物語。ジギング1本で社長と対決、ハードコアなリーマン人生を追った。

逃がしたヒラメはとても・・・大きくなった。

11/17(木)のできごと。

揺れる船の上で、嘔吐リバースを繰り返しながらヒラマサを仕留めた日。

 白島沖の50メーターゾーンにて もうひとつの物語がありました。

 これは、ヒラメがとても大きくなったお話。

 私はジギング。社長はインチク。私は嘔吐リバースモード。ゲーゲーと吐いておりました。(体調不良)

 そんな時。インチクしていた社長に当たり!

 ・・・・ん?巻けない?

 社長が巻く回数に対し、巻き上がるラインの量が遥かに少ない。

 「ああ~ドラグ、緩めすぎっすよ。巻けてませんよー」

 とか言いながら少しだけ手を伸ばして社長のリールのドラグを締めました。

 「ハタかなあ?」

 とか言いながら巻くけど上がらない。まあ、それでも少しずつ上がって来た。

 「リーダーまで来ましたね~。あと少し~」

 

・・・・うげっ!

  

!!!!!

 

 ヒラメだーーーー!キターーーーー!

 タモ準備!明らかにデカい。タモを入れる!

 (やべっ・・・!)

(これ・・・入らん!)

 直径45センチの丸形のタモなんですが頭は入っても胴は全然入らん!

そして・・・アレ?ヒラメの口からなんか出てる?

(エソ?)

インチクにエソがかかり、それをヒラメが食ったのね。キスとか釣ってたらよくあるパターンです。 

まあ、とにかくタモで上げなきゃ!

ヒラメの口回りに違和感を覚えながらタモを突っ込む!

 「しっぽから行け!しっぽ!」

 ・・・社長が怒鳴る。

しっぽ!?でも・・・ヒラメの頭はこちらを向いてます~。

魚を回してもらわないととても「しっぽ」を狙えない。

 躊躇!

一瞬の躊躇!(ちゅうちょ)

カイジ風) 

 

「し、しっぽっすかーーー!!???」

(命令に背く。頭から行く、失敗する、怒られる)

 そんなサラリーマンとしての方程式が頭に浮かぶ。その一方。

小学生時代に読んだ「釣り入門」

 「魚は頭からすくいましょう」

 「しっぽから入れると飛び出るよ!」

 その二つの要因が合わさる事が、ためらいに変わり、「頭からすくう」という私に染み付いた基本動作を止めた。

結果として、「怒られる方程式」に支配された私はいったん、タモ をさげ、しっぽから狙えるタイミングをうかがう。

 その時・・・・

 ヒラメの最後の抵抗。船底に向かって反転!

 「あ」

(ずぼぼぼぼぼぼ) 

f:id:ryo0119r:20161121165210j:plainでかいエソが口から抜ける・・・。大ヒラメは悠然と潜っていく。

 釣り針に残されたのは・・・

 ぴくぴくしてる、クタっとなった立派なエソ・・・

 「頭から行っときゃ良かったあああああ!」

 呆然とする社長。呆然とする私。

 「まあ、姿が見れただけでも良しとするか」

 さすが社長!ナイスです!寛容な心をお持ちです!

 「1メーターはあったかな」

 (え?)

 「1メーターは余裕で超えてたな」

 (はい?)

「座布団ヒラメか~。お前が逃がした座布団ヒラメか~」

(えええ?ハ、ハイ?)

 逃がした魚はだんだん大きくなります。おそらく実測70cm前後くらいと思うんです。確かにギリギリ座布団クラスです。

山田くーん・・・

とにかくデカい座布団持ってきてええええ( ノД`)…

 ずっと言われるなあ・・・。言われなくなるにはこれを超えるヒラメしかない。

そして、、タモ、デカいの買おう!(笑)